予言


 

恐怖映画の競作“Jホラーシアター”の第2弾。2004年10月02日に劇場公開。主演は三上博史と酒井法子。つのだじろうの漫画『恐怖新聞』を映像化したものだが内容はまったく異なる。娘の死を予言する新聞を目にした男―それが現実になった日から想像を超えた悪夢がはじまる。

 

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■Jホラー(ジャパニーズホラー)

ホラー映画の大半はスプラッターの要素が強く、肉体に対する暴力的な恐怖を描いている。これに対して心理的な恐怖を追求している日本のホラーこそ怪談と呼ぶにふさわしい。

「日本のホラーは世界一」あるいは「外人にホラーを作ることはできない」 というのはもはや世界の常識であり、このことはJホラーという呼称からも明らかである。

JホラーのJはJapaneseの頭文字を表している。 すなわち、日本のホラーと日本以外のホラーの間には境界線が引かれているのである。

□Jホラーという言葉を生み出したリング

見た者は一週間後に死ぬという呪いのビデオをテーマにしたリングは全世界で大ヒットを記録してホラーブームの火付け役となった。

原作者は小説家の鈴木光司(慶應義塾大学文学部仏文科卒)。
1957年05月13日に出生、1993年04月24日に出版。

「もの凄く恐ろしい小説がある…」というクチコミが広まり、早くも1995年08月11日にはテレビドラマ化(タイトルは『リング〜事故か!変死か!4つの命を奪う少女の怨念』)。 視聴率15.3%を記録して知名度を一気に高めた。

テレビドラマ版リングは1995年11月24日に『リング完全版』と題してビデオ化され、 さらに1998年01月31日には原作と同名で映画化されるに至る。

映画版リングは1999年01月23日にテレビ放映されたが、このときの視聴率はテレビドラマ版リングを大きく上回る22.7%を記録した。

こうして日本全土を席巻したリングはついに海外へ上陸する。

1999年06月12日に韓国でリメイク(タイトルは『リング・ウィルス』)。
2002年10月18日にアメリカでリメイク(タイトルは『ザ・リング』)。

リメイクされなかった中・独・仏・英などでも字幕付き上映、吹き替えDVDなどで賑わせた(ちなみに台湾では『七夜怪談』、香港では『午夜凶鈴』と改名されている)。

そしてリングを鑑賞した世界中の人々はこうつぶやいた。
「ジャパニーズホラーが一番怖い」。

□世界最恐記録を更新する呪怨シリーズ

すべては一本のビデオから始まった。あまりの怖さからホラーマニアの間で伝説にまでなったビデオ『呪怨』。原案・脚本・監督のすべてをひとりで取り仕切った鬼才・清水崇による本作は1999年に発売されて以来レンタルできないほどの人気を博した。

この成功を踏み台にして2003年01月25日に続編に当たる劇場版『呪怨』を劇場公開。 「こんなに怖いホラー映画は見たことがない!」とサム・ライミ監督に絶賛されたことはいまや語り草になっている。

その後リングと同様アメリカでリメイク。2004年10月22日に劇場公開された『The Grudge』は全米興行収入2週連続1位という快挙を達成するとともに最恐の称号を授与された。

続いて製作された『呪怨2』(2003年08月23日に劇場公開)および『The Grudge2』(2006年10月23日に劇場公開)では「世界最恐記録の自己更新」と評価され、ホラー界における不動の地位を確立した。

□リングと呪怨を融合させた着信アリ

着信履歴には自分の名前と死亡時刻が表示され、留守番メッセージには死ぬ瞬間の自分の声が録音されている・・・・・・

主人公の周囲で着信を受けた者たちがバラエティーに富む死に方をしていく呪怨的前半部と着信を受けた主人公が呪いの謎を解いていくリング的後半部から構成される着信アリはリング・呪怨と並ぶ三大Jホラーのひとつとして位置づけられている。

原作および脚本を手がけたのは名プロデューサーの秋元康
原作は2003年11月に刊行、映画は2004年01月17日に公開。

そして2008年01月04日に『ワン・ミス・コール』と題したハリウッド版リメイクが発表されたことで、着信アリはリング・呪怨に引き続いて世界デビューを果たすに至った。

■映像化された心霊都市伝説

都市伝説とは文字通り都市に伝わる伝説であり、特に心霊に関するものを心霊都市伝説という。心霊都市伝説は新しいものほど現実化かつ無差別化していく傾向がある。

人間とは別物だった妖怪から年代を経るにつれて人間が悪霊化した<お岩さん>が生まれ、さらにより物理的存在となった<口裂け女>が現れた。

通常、亡霊というものは肉体を持たず誰もいない深夜に現れるものだが、<口裂け女>は口が裂けている点と100mを3秒台で走れる点を除けばほとんど生身の人間と変わらず、しかも白昼堂々街中を歩き回るのである。

また、自分を虐げた相手を殺すという筋のたった<お岩さん>に対して、現代の<口裂け女>の場合は自分の不幸を根に持ってまったく関係ない不特定の相手を殺害しようとするのである。

□トイレの花子さん

本名は長谷川花子。1879年生まれ。嫌いなものは牛乳。
好きな色は赤と青。卓球部に所属。生前は花粉症。

原型は1950年頃に流布していた<三番目の花子さん>だと言われている。
これが1980年代に<トイレの花子さん>として全国的に広まっていき、
1990年代以降には<トイレの花子さん>を題材とした様々な作品が登場した。

『トイレの花子さん』にはいくつかの類型があるが、<変質者にトイレで殺害されたパターン>は『トイレの花子さん(1995)』で映画化されており、<戦時中にトイレで焼け死んだパターン>は『地獄先生ぬ〜べ〜(第2話)』でアニメ化されている。

□テケテケ

ある雪の降る晩に鉄道事故が起きた。被害者の女性は胴体から下を切断されていたが、傷口が凍結していたため即死することはなかった。助けを求められた運転手は恐怖のあまり近くにあった電柱によじ登って逃げたが、上半身だけになった女性も機関士を追って電柱をよじ登って行った。

翌日、電柱にしがみついたまま死んでいる運転手の姿が発見されたが、何故そんなところで死んでいるのか誰にもわからなかった。なぜなら、女性の死体は電車のそばに横たわっていたからである・・・。

この話を知ってしまった人の元には、三日以内にその女性の亡霊が現れる。その時、正しい呪文を唱えると立ち去るが、呪文を知らなかったり間違えたりすると両足を切り取られてしまう。その呪文とは・・・(以下省略)。

原型となったのは1935年05月31日付けの東京朝日新聞に載った「両足切断の女」と題された記事だと推定されている。要約すると、前日05月30日に東北本線赤羽駅付近で飛び込み自殺を図ったが、両足を切断されながらも死に切れず、病院に搬送された4時間後に死亡した。両足を切断されても即死しなかった理由は“傷口が押しつぶされて出血がおさえられたため”であり、“寒さのあまり傷口が凍結したため”ではない。

テケテケ>の噂は1970年代にはすでに広まっていたが、<トイレの花子さん>と比べて何故か映像化は遅れている。<テケテケ>を初めて映像化した作品は<地獄先生ぬ〜べ〜>であり、この作品では噂を忠実に再現している。

後年になって実写化された『テケテケ1』および『テケテケ2』は脚色されており、スプラッター的要素が強くなっている。なお、<テケテケ>についてはいくつもの諸説があるが、詳しいことは日本を代表する都市伝説収集家・松山ひろしが著した『呪いの都市伝説−カシマさんを追う 』を参照して頂きたい。

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